診療の流れ
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受付・問診票記入
受付後に問診票を記入していただきます。紹介状をご持参の場合はご提出をお願いいたします。
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採血、採尿
採血、採尿を行います。(検査結果がでるまで15~30分かかります。)
- 初診時は検査前に診察を行うことがあります。
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診察・結果説明
薬剤が必要な場合は作用、副作用を説明いたします。
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会計、処方箋の発行
口渇、多飲、多尿、体重減少
このような症状の方は糖尿病の可能性があります。
糖尿病とは
膵臓から分泌されるインスリン(血糖を下げるホルモン)が減少する、あるいは分泌されていても十分に働かない場合、体内の血糖(ブドウ糖)が有効に活用されず、血糖が高くなる状態をいいます。
高血糖状態が長期間続くと、網膜症(視力障害)、腎症(腎機能障害)、神経障害などさまざまな合併症を引き起こすため、早期発見・早期治療が重要な疾患です。
糖尿病のQ&Aはこちら診療方針
治療法には様々な選択肢がありますが、原則は食事療法と運動療法であり、患者さまのライフスタイルや生活習慣を見直すことで改善を図ります。
止むを得ず薬物療法が必要になっても、副作用も含め十分説明し、ご納得いただいた上で提案したいと考えています。
また異常な高血糖の際には、連携した医療機関への教育入院をおすすめする場合もありますが、その際も密に連携を取りながら、最適な治療法を行うよう努めます。
経口糖尿病治療薬
現在、内服による薬物療法は現在8種類あり、作用機序は様々です。
いずれも血糖を下げるためと安易に処方されることもありますが、きちんと患者さまの状態にあった治療薬でないと、十分に効果がないだけでなく副作用で困ることもあります。
当院では患者さまの状態(インスリン分泌能やインスリン抵抗性)や環境(年齢、職業、ライフスタイル)を十分精査、吟味した上で、より効果的で負担の軽い薬剤を選択します。
また薬価を考慮し経済的な負担も十分説明し、治療を行います。
インスリン療法
インスリンを打ち始めたら、一生打たないといけないのでは、という不安を覚える方もおられますが、決してそういうわけではありません。
インスリンには血糖を下げるだけではなく、疲弊しきった膵臓に一時的に休息を与える力があるので、その後飲み薬だけで血糖コントロールできる可能性もでてきます。
血糖コントロールにどうしてもインスリン注射が必要であると判断することもありますが、その際にも患者さまに十分説明しご納得いただいたうえで行います。
GLP1受容体作動薬
インスリン以外にもGLP1受容体作動薬という注射製剤があります。
GLP1受容体作動薬のメリット
- 低血糖がおこりにくい
- 体重や食欲を減らす
- 1日一回あるいは週一回の注射でよい
当院ではGLP1受容体作動薬の豊富な経験があり、患者さまの状態によってはおすすめすることがあります。
- ダイエット目的の自由診療は行っておりません。
1型糖尿病
1型糖尿病は主に小児期に発症する、インスリン分泌がなくなってしまい、インスリン自己注射が必要な疾患です。
私も小学校のころに発症し、インスリン注射を継続していますが、正しく病気と向き合い、治療を実践すれば、合併症なく健康に過ごすことができます。
1型糖尿病の治療は単純にインスリン注射をすればいいというものではなく、いろいろなコツがあります。患者さまやご家族の不安が払拭できるよう、自身の経験や知恵をお伝えいたします。
また小児であれば学校生活、社会人であれば仕事の問題など、1型糖尿病には多くのサポートが必要であり、患者さまが自信を持って社会生活が送れるようサポートします。
1型糖尿病には最近インスリンポンプや持続血糖測定器など、様々なデバイスが発売されており、患者さまのニーズにあった治療法が提供できるよう努めます。
合併症について
糖尿病は網膜症や腎症、神経障害などのいわゆる3大合併症だけではなく、脳梗塞や心筋梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症などの血管障害を引き起こします。
当院では眼科は併設しておりませんが、その他の合併症については早期発見できるよう定期検査を行っております。
また重篤な合併症を発症し、クリニックでは対処できない際は、速やかに連携する医療機関にご紹介します。